■『当社の坪単価は**万円です!』
『当社の坪単価は**万円です!』
そんな元気の良い営業マンの声を信頼して、プランを頼んでみたのに、実際にはそんな値段では建てられないと分かりました・・・・
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皆さんは、住宅の価格を知る目安に、『坪単価』と言うものがあるのをご存知ですか?
これはこの業界では日常的に使われていて、一般的に使われているものです。
言葉の内容は、
『1坪(3.3㎡)の価格が**万円です。』
と言うことになり、例えば『坪40万円』の価格で、40坪のお宅なら1,600万円ですよって意味になります。
この『坪単価』は、実際に多くの会社が使っていますし、私個人も使うことがあります。
しかし、この『坪単価』
間違った解釈のまま使うと、後で大変なことになります・・・
今回はこの『坪単価』のお話をしていきます。
■ところで『坪単価』の範囲ってどこまでか知っていますか?
ところであなたは坪単価って言われて、どこまでが範囲なのかご存知ですか?
え?範囲ってどういうこと?
って思われた方も多いかもしれません。
一般的に、単価って言われるものは、その値段を払えば買える値段を指しますよね?
例えば、『単価100円のみかんを10個買う』みたいに。
しかし、住宅に限って言うと、違う表現をすることが多々あるんです^^;
例えば、40坪で『坪単価』40万円の家を、新築で建てようとして見積りを取ったら、『2000万円』で見積りが上がってきた。
40x40=1,600万円のはずでは?
なんて思う人が多いかもしれませんが、この業界ではこういったことが多々起きるんです。
また、他の会社では、同じ建物同じ坪単価なのに『2100万円』、さらに違う会社では『1600万円』と言う見積りが・・・・
これは一体どうしてでしょう?
これって『詐欺』なんじゃ・・・?
なんて思われても困るので、しっかりと説明をしていきます^^;
■住宅の見積りには大きく分けて5つの項目がある
結論から言うと、実はこの坪単価、会社によって指し示す範囲が違うんです^^;
それをしっかり知るためには、まず住宅会社の見積りをしる必要があります・・・
さて、住宅の見積りには大きく分けて、5つの支払い項目があります。
1,住宅本体工事
2、付帯工事
3、追加工事、オプション工事
4、諸経費や雑費
5,消費税などの税金
上記は会社によって、名前や内容が多少異なりますが、おおまかに分けてこの5つの分類に分けられます。
もっと細かく表示をしているところも、もっと大雑把に表示をしているところもありますが、基本的にはこの5つの項目になっています。
このどれもが欠けても家を建つことが出来ず、家を買うには全てを支払わなくてはいけません。
そして、各会社によってこの明記方法が変わってきます。
上記に書いてあるように、5つに分けてくる会社もありますし、1、と2、を一緒にする会社もあります。
中には、5つ全てを含めて1つの表示をすることもあります・・・
この原因は、販売方法や地域の風習、会社の方針など色々な理由があり統一が難しいのが現状だからです。
この支払い項目の多さと、それが全ての会社で統一されていないのが、今回の『詐欺』疑惑の根源になります。
■会社によって『坪単価』の範囲が異なる
このように、『建物の見積り方法』が異なれば、坪単価の表示方法も変わることになります。
例えば、『住宅本体工事』
これを『坪単価』とい言う会社もあります。
その他には『住宅本体工事+付帯工事』で示すところ。
『住宅本体工事+消費税』で示すところ。
このように、会社によって範囲が異なっているのが現状です。
これを実際に金額を当てて表示してみます。
住宅の価格(例)40坪の建物の場合
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1,住宅本体工事 1,600万円
2、付帯工事 200万円
3、追加工事、オプション工事 100万円
4、諸経費や雑費 100万円
5,消費税などの税金 160万円
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このような建物の場合、各社の坪単価で表すと・・・・
・『住宅本体工事』のみの会社
坪単価:40万円
・『住宅本体工事+付帯工事』で示している会社の場合
坪単価:45万円
・全ての金額で示している会社の場合
坪単価:54万円
このようになり、一番安い会社と一番高い会社、まったく同じ建物なのに、これだけの表記の差があります^^;
その差なんと『14万円』・・・・
40坪の家なら、560万円もの開きがあります。
このように会社によって、表示が異なるのが『坪単価』の悪いところです^^;
■坪単価の罠にはまらないためにはどうしたら良いの?
この具体的な解決方法は、もう直接メーカーや会社に聞くしかありません。
『お宅の坪単価ってどこまでの費用を含んでいますか?』
このように聞けば、普通の会社ならしっかりと答えてくれるはずです^^
また、手っ取り早く・・・
『お宅の会社は住めるようになるには、総額でいくら払えばいいの?』
なんて聞いてもいいかもしれません。
ここで大事なのは、坪単価の値段では家が建たない可能性があるということをしっかりと認識しておくことです。
■まとめ
ちょっと長々と書いていきましたが、重要なことですので、しっかりと理解をしておきましょう^^
このように、住宅には慣例になっているけれど、意味がよく分からないものが他にも沢山あります。
今後は時間を見つけて、そういった説明もしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。